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激昂クールダウン

変態OLです。

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母親というものになってみて、

実に『母親』という制服は
時にスカートが長すぎたり、

セーラー服のリボンの色が
自分だけ違って
孤独感を味わったり、

サイズが小さくて窮屈だったりして、

身の丈に合うこと自体が
奇跡なのだと
毎日のように気付かされます。


ただ、
制服を着ただけで、
子供を産んだだけで
『母親』
という常識を押し付けられる
それが私たち、母親なのです。




私が『アイシテル~海容~』
というドラマで、最も感情移入した部分は
ドラマのラスト。
被害者の母親から
加害者の母親への手紙の中でのフレーズ。




『みずからの
すべてを捧げて
家族のため
子供のために
尽くしても


母親であれば
当然という
周りの人たちの
悲しいまでの
無関心さ』




当然、という言葉が
私に突き刺さりました。


「母親だったら当然しなければならない」
「母親なら~するのが当然だ」



この常識が、
いつだって
私たち、
母親を苦しめるのです。



いつだって

「当然」

の一言で、
未経験の子育てを必死でしている
私達を責め立てるのです。



私が、育児休暇から復帰する際、
子供を保育園に預けず、
両親に預けることを決意しました。
その事を、

「まぁ、働いてる人は、皆保育園に預けてるのに。」
「お母さんたちは、大変だろうに」


だと周囲の人たちに散々言われました。
逆に、


「ご両親に預けられるから子供たちは幸せだね。」
「1歳から保育園に入れるのは可哀想だものね。」


とも言われました。

どちらの意見も正しいし、
両方の長所と短所を的確に指摘された意見だと
頭ではわかりますが、

私としては、
「じゃぁ、どうしたら良いの?」
と激しく混乱しました。



他人からすれば、
他愛無い会話の一つであって
受け手の立場からすれば、
心に余裕があれば
いくらでも受け流せるのに、
いつだって未経験で余裕の無い私達は
周囲のちょっとした一言で
揺らぎ、悩み、傷ついてしまうのです。




でも、
そんな私たちに必要なものは、



『覚悟』



なのだと思います。


『母親になる覚悟』




どの育児書にも、
とても綺麗なことばかり並べてあって、
当たり障り無いことばかり書いてあって、
(そうせざるを得ない大人の事情は百も承知ですが)
私の心には全然響いてきませんでした。


どんなベストセラーの育児書だって、

子供とは、泣くものです。
そんな時は、子供の言い分を聞いてあげて、
抱いて安心させてあげましょう。

だとか、

かんしゃくは、
立派に成長している証です。(喜べ)

だとか、
釈然としない心に蓋をして、
何とか遣り過ごすような
まるで説法を聞いているような
説教をされているような
宥められているような、
カウンセリングを受けているような
そんな気分になってしまって
何だか好きになれませんでした。





それが何故なのか、
いつも思っていました。
作中に、
優しくなれない母親が自分を責めている内容の
相談がありました。
歯磨きをしない息子を羽交い絞めにした母親の
謝罪の文章が掲載してありました。

どれだって、
優しくなれない事や、
口で説得でき無い自分を内省したり、
『優しいこと』
や、
『忍耐強く、説き伏せる』
姿がまるで
正しい母親の姿であるかのように。




そうです。
どこにだって、
その前提としての


『母親になる覚悟』



が触れられていないのです。



私が、長男を出産してから、
首が据わるまでの数ヶ月は
夜泣きで眠ることがほとんど出来ませんでした。


初めての出産という事で
慣れないことばかりで、
赤ちゃんを
「かわいい」
と思うよりも
「泣かせないようにしなきゃ」
だとか
「もし落としてしまったらどうしよう」
だとか
そんな事ばかりに気を取られていました。
彼が眠らない夜、
寝不足の体を引き摺りながら
必死に
落とさないように
命の炎を消さないように
抱いていた記憶があります。


その必死さは、
鬼気迫るものが
あっただろうと、
今の私なら思えます。


ここで落としてしまったら、
新聞沙汰になってしまうんじゃないか、

いっそ、
このままベランダから飛び降りれたら
楽になるんじゃないか、



そんな風にも思いました。
(ただ、痛いのが嫌だから普通にやめました)



母親であれば当然抱っこして
泣き止ませるもの



そういう常識が
私を雁字搦めにしていました。




泣かせても良いんだよ



そういう人も居ますが、
やはり、子供がいつまで経っても泣き止まなかったら、



お母さんに抱っこしてもらおうか



そう言って、わざわざ泣かせておきながら
母親任せの人も居ます





さまざまな矛盾を抱えながらも
私たちは、
子供たちの


『母親』


であり続けなくてはなりません。




子供を産むという事は、
それを覚悟しなくてはいけないという事。




その覚悟無しには
前に進めないのだという事。



そして
如何様にして育った子供の
人生ごと、
愛する覚悟が必要なんだと


そう気付かされた作品でした。
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テーマ:育児日記 - ジャンル:育児
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